ナブラチロワさん、「いんちき」発言謝罪 。トランスジェンダーの女子競技参加を考える。

3日、女子テニス界のレジェンド、マルチナ・ナブラチロワさんが新聞の自身のコラムでの発言について謝罪しました。

地位と立場のある方の発言は、自身の意図しない形で伝わってしまう事は大いにあります。

まだまだ報道としては少ない事柄かもしれませんが、「個性」が尊重される時代。

男女差だけでは分けられない難しい時代になってきているのですね。

スポンサーリンク

概要

 ナブラチロワ氏は先日、出生時の性別が女性である選手とトランスジェンダーの選手を競わせるのは「いんちきで不公平だ」と新聞のコラムに書き、「トランスジェンダー嫌悪」だと批判を受けた。

 その後、スポーツ界におけるLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の権利団体「アスリート・アライ(Athlete Ally)」のアンバサダーから下ろされた。

 ナブラチロワ氏は、自身のブログで「私の『いんちき』という言葉の使い方がトランスジェンダーコミュニティーの間で多くの怒りを招いているのは理解している。一般的にトランスジェンダーの選手がいんちきだと述べる意図は全くなかったので申し訳なく思う」とつづった。

 謝罪した一方で、ナブラチロワ氏はトランスジェンダーの選手による女子競技への出場をめぐっては、今後も競技的だけでなく倫理的な疑問が生まれることは間違いないだろうとの見解を示した。

 しかしながら、競技の中にさらに細かくカテゴリーを設けるという解決策は、混乱につながるとも主張している。

「まず第一に、不当な扱いを受けたり、不利になったりする人をなくす完璧な解決策など存在しないということに、われわれは皆気づく必要がある。女子スポーツ界をできるだけ包括的で公平にする方策を見つけることが目的でなくてはならない」

「結局、すべての人が含まれることになれば、私たちの知る女子スポーツは存在しなくなるでしょう。それゆえ、理にかなった方策は、必ず例外を持たなくてはならない。ではそれは何か? 範囲はどこからどこまでなのだろうか?」 

引用:JIJI.COM AFP

「いんちき」と「不正行為」

原文を見つけることができませんでしたが、「インチキ」報道は別の記事には

グランドスラム大会で18回タイトルを獲得したチェコ・プラハ出身のナブラチロワ氏は、身体的に優位なトランスジェンダー女性が女子競技に出場することを認めるのは「不正行為」だと主張していた。

引用:iRONNA

「不正行為」と訳されています。

「いんちき」と「不正行為」。

読み手の受ける印象だいぶ違いませんか?

マルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏とは?

ナブラチロワさんは1958年10月18日生まれの62歳


出典:JIJI.COM AFP

チェコ出身でアメリカに亡命した選手です。

四大大会(グランドスラム)のシングルスで通算18勝を誇り、正直「この人女子?」と思うほど、とにかく強かった!

詳しくはこちら ⇒ マルチナ・ナブラチロワ

1980年代に自身がレズビアンだと公表して、嫌がらせに苦しんだ経験を持つナブラチロワさんは、同性愛者の権利のために長年活動してきた経緯があります。

今でもまだまだなのに、30年以上前の時代です。


引用:BBC

そのナブラチロワさんをもってしても、解釈の仕方でこのような騒動になるのです。

難しい問題です。

スポンサーリンク

ネット反応

★LGBTに理解がある方だと思われるナブラチロワさんだからね
トランスジェンダー自体には当然理解しているだろうし、この件もその上での発言だと思う
すべて認めてしまうと、多くの女性競技者にとって不公平感が生じるリスクがあるし、何より実際はトランスジェンダーでない男性が政治的理由に振り回され無理やり女性にさせられる事もありえるかもしれない
LGBTに最大限機会を与えるべきだということは私も理解しているつもりだし尊重するが、この件はそれを超えているのではないだろうか

★出るなら男性として出ればこういった批判も起きないと思うんだが、
それはどうしても嫌なのかな?
その辺の事情というか理由がよく分からないのだが
もし競技での優位性を確保したいためだけに
女性を選んでいるのであれば批判されても仕方がないと思うけど、
それを客観的に証明なんて絶対に出来ないしな・・・

★「いんちき」ではないが、不公平ではある
ナブラチロワは感情を優先し、論理を軽んじる発言が多いが、
本件に関しては、問題があるのは確か。
結局の所、TJの女子選手は有利、TJの男子選手は圧倒的不利になる
TJの女子選手が各競技で大量にエントリーしはじめると、
旧来の女子選手は予選敗退して、TJ選手のみの大会になってしまうだろう

引用:Yahoo!コメント

ご意見が多く寄せられていて関心の高さを感じます。

ご意見に対しての反論や同意など、当事者、関係者だけでないところでの議論の中にはきっと思いもよらない”突破口”があるかもしれません!

おわりに

立場が違ってくると、正しいというものさえ違ってくることがあります。

数字で表すものなら、「不正行為」が無ければ答えはひとつのはず・・・

経験と感情で日々を生き抜く人間にとって、「落としどころ」を見つけるのがとても重要な気がします。

これが難しいですが。

自身の周りにLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の方がいらっしゃると考え方、見方もかわってくるのですね。

どうなんでしょうか、日本だとまだまだ少ない?

それとも知られていないだけ?

来年は2020東京オリンピックが開催されます。

これから、話題に上ることも多くなってくるかもしれませんね。

おまけ

昨年全米オープンテニス女子決勝でのセリーナ・ウイリアムズ選手が主審を「盗人」呼ばわりして勝負を左右するゲーム・ペナルティーを受けたことについて、ナブラチロワさんが言っています。

「自分たちが免れることができるはずと考えていることによって、自分を評価してはならない。実際のところ、これはコート上で誰がやってもいけない振る舞いである」

「それよりも、私たちが自分自身に問いかけるべきなのは、私たちのスポーツに誇りを示し、対戦相手を敬うための正しい振る舞いとは何か?ということ」

引用:AFP

色々な意味で心に響きます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする