3年前、自動車メーカー「SUBARU」の男性社員が自殺した件で労働基準監督署は、労働災害認定しました。
そして、スバルの残業未払いは、亡くなった男性の事がきっかけでわかりました。
自ら命を絶ってしまった男性の家族が、会社に思いをつづっています。
概要
出典:TBSNEWS
長時間労働による過労死と労災認定されたのは、SUBARU社員の46歳の男性です。男性は3年前に自殺しましたが、遺族の代理人によると、亡くなる1か月前の時間外労働はおよそ105時間にのぼったということです。
また、労基署は「上司とのトラブルの状態が他の者と比べ特に厳しく、高圧的でパワハラと感じている者もいる」と指摘しました。
男性の13歳の息子は「会社は、パパがいなくなった原因を認めて、二度とこういうことが起こらないようにしてほしい」とコメントしています。
SUBARUは取材に対し、「職員の健康確保により一層配慮する」などとしています。
引用:TBSNEWS
男性が自殺したのは2016年。
労災認定までに3年かかっています。
株式会社SUBARU(スバル)とは
星のマークでお馴染みの日本の自動車メーカーです。
出典:SUBARU
スバルの技術は見えないところで力を発揮している分野もあるようです。
詳しくはこちらから。
残業代未払い金額7億7千万!
自動車大手スバルが2015年から17年にかけて、社員3421人に計7億7千万円の残業代を払っていなかったことが、24日わかった。
16年に男性社員が過労自殺し、その後の社内調査で昨年1月までに判明した。スバルはこれまで1年間にわたり問題を公表しておらず、企業姿勢が問われる事態だ。
24日に男性の遺族の代理人が会見し、男性に残業代の未払いがあったと説明。さらにスバルは朝日新聞の取材に対し、未払いが多数の社員に広がっていたと明らかにした。
引用:朝日新聞
一体どれだけの人が「タダ働き」をさせられていたのでしょうか。
出典:TBSNEWS
まだまだサービス残業の常態化は多いのでしょう。
労災認定の男性の家族は・・
出典:TBSNEWS
過労死で亡くなった男性は当時46歳。
残されたご家族が悲痛な胸の内を書面にしています。
お子さんは13歳の長男と11歳の長女。
出典:TBSNEWS
11歳の娘さんは書面の中で・・
「パパが上司にいじめられているのを、見て見ぬふりをしていた人たちも反省してほしい。上司は社会人としてパパよりベテランで年齢が上なのにパワハラやいじめをしていたのは許せない。会社と上司には謝罪してほしい。
パパがパワハラで自死したという私の心の傷は一生消えない。会社や上司はこの状況から早く脱したいと思っているだろうが、私はこのような気持ちから死ぬまで一生免れる事が出来ない。」
所々11歳の文面とは思えない箇所がありますので、娘さんのそのままの言葉ではないと思われます。
でも、大人はしっかりと純粋な子供達の「眼」を肝に銘じなければなりません。
2人の母親は最後に「当初、会社は事実を隠そうとしていた事は許せない」と。
ネットの反応
★私も異動した部署にてパワハラというレベルでなく、悪質な いじめ にあった者です。
当時を振り返ると、45歳でしたが人生ではじめて死にたいと思いました。自身にこんな感情が出てくることすら思ったこともなかったですが、事実です。会社でいじめられ、家内には罵られ、休まるのは会社までの通勤での車の中だけでした。
私は、幸いにして社内で気にかけてくれる人が先輩にいたので、何とかやってこれました。その後は、いじめにより降格にはなったものの、異動してからは、平穏な日々を過ごしております。
社内にて いじめを敢行できる人は中々の地位にいる人です。その上役からも一目置かれてる人が多いのではないでしょうか??
そのような人物に限って仕事が出来なくても世渡りが上手く出世していく日本社会の構図をみてるようで心苦しいです。
心より哀悼の意を表します。★辞めればいいと言う人も多いと思うけど、家族を持って年齢もある程度いってると転職も容易でないし、大企業に勤めてると言えど子供の養育費等で余裕がない生活をしてる人も多い。
そう言うプレッシャーが辞められないという思考回路を招き、最終的に自分でも何が正解かわからなくなる。死んでしまったら元も子もないと言う当たり前のような判断が出来なくなってきてしまう事が過労死を招く。★社員を大切に出来ない会社に人を思う良い車が作れるだろうか?
★スバルの車が好きで 買いたいなぁと思っても 逆に社員さん達が大変になるのかなぁ なんて 考えちゃうなぁ
会社 しっかりしろよ ダメだろ そんなの引用:Yahoo!コメント
ご意見を拝見して、ハッと気づかれる方もいらっしゃるかもしれません。
おわりに
私たちは「優先順位」をつけて、「やらねばならない事」順に物事を進めていると思います。
上司や先輩には、
「自分もやってきたんだからお前も」な人と「自分が嫌な思いをしたから改善を」の人がいると思いませんか?
正直、人に当たるかどうかは「運」しかない。
ただ、スバルの問題の上司の場合はどう見てもパワハラだったわけです。
交通事故も誰かが犠牲になってから、その道路場所の改善が入る。
亡くなった男性の娘さんの言葉
「見て見ぬふりをしていた人たちも反省してほしい。上司は社会人としてパパよりベテランで年齢が上なのにパワハラ」
本当に辛いです。
中間管理職の方には「サンドイッチ現象」という板挟みで心労が重なる方もいます。
それぞれの立場で、声を出していかれる環境を作っていただき、報復を怖がらないで済む体制をお願いしたいです。