最近手や指がしびれたり、瓶の蓋やペットボトルのキャップが開けづらかったり、親指の付け根のふくらみが痩せてきたかな…と思ったことはありませんか?
それらは手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)かもしれません。当たり前に使ってきた「手」。
症状によっては手術が必要なことも…
同じ辛さをお持ちの方の参考になればと思います。
手根管症候群とは
とても一般的な疾患
手根管症候群とは、手のしびれ感を訴えて整形外科を受診する最も一般的な疾患です。手根管とは、手首の部分にある骨と手根靭帯に囲まれた空間のことであり、9本の指を曲げる腱と正中神経が通過します。この手根管内で、何らかの原因により正中神経が圧迫されると、手根管症候群が発生します。
引用:小郡第一総合病院
痺れや痛みの大きさの違いはありますが、多くの方が悩まされている疾患のひとつです。
女性が多いですね。
症状は?
ではどのような症状がでるのでしょうか?
初期には示指、中指がしびれ、痛みがでますが、最終的には母指(親指)から環指の母指側の3本半の指がしびれます(正中神経の支配領域)。急性期には、このしびれ、痛みは明け方に強く、目を覚ますと手がしびれ、痛みます。
手を振ったり、指を曲げ伸ばしするとしびれ、痛みは楽になります。手のこわばり感もあります。ひどくなると母指の付け根(母指球)がやせて母指と示指できれいな丸(OKサイン)ができなくなります。縫い物がしづらくなり、細かいものがつまめなくなります。
引用:日本整形外科学会
そうなんです、寝ている間もジンジンしてました…
出典:日本整形外科学会
こんなはずじゃなかったよ――(>_<)
今回は術後についてまとめてみました。
手根管開放術は手術時間こそ短いですが、繊細な手の動きにかかわる部位ですので、信頼できる手の専門医を受診してご判断されることをお勧めします。
3ヶ月で元通り?とんでもなかった!!!
術後、主治医の先生はからは専門的にどうこうというより、無理は良くないがどんどん使っていいと言われてました。う~ん、よくわからない。
痛みの感じ方の個人差は様々で計る事も難しいですが、私は痛みには強い方だと思ってます(笑)
それでも、術後2ヶ月経っても、切開した箇所がつっぱる痛みと痛みが怖いのとで手を着くことは出来ず…だってまだ腫れてる感じもしてたし・・・
積極的に動かしてはきていたつもりですが、指先のジンジンするのは取れていて、手は使えていたので、自分の意思だけで痛い動きをあえてしたかと言えば・・わかりません。
「辛いリハビリ」とよく聞いてはいても、今回大いに実感!リハビリって大変!
私は左右続けて両手いっぺんに手術をしたのですが、左右で経過が違うのもストレスのひとつでした。
コロナ禍で仕事の融通がつき、私がお願いして両手一度にオペしましたが、先生は「10人いてもまず勧めない」とおっしゃってました。そして、私の場合は良かったんじゃないかとフォローまで(笑)
術後内出血が多いと癒着しやすくなる為、積極的に動かした方が良いそうです。
痛いですが…
術後画像
実際の私の手の画像です。
※画像転載禁止
上(術後1日目)
下(術後16日、抜糸日)
もちろん左右同じ主治医の先生が行った手術で、しかも症状としては右手の方が酷く時間もかかりました。・・と言っても、手術室に入って準備から退室までは1時間かかっていません。
あの、だいぶごつい手ですが、一応女の手ですので(;^_^A
詳しくはまた。
なんだか指の関節が痛いけど?それに・・・
術後2か月頃から、寝起きに指関節に違和感が出始めていました。
指先の痺れとは違って指の第二関節の痛みが…それも全部の指(+o+)
もともと右手中指のへバーテン結節(指の第一関節)で水が溜まって痛みが酷かったので手の専門医をネットで探して受診したのですが、なんと術後に今度はブシャール結節(指の第二関節)と思われる痛みまで出てくる始末・・トホホ・・
日ごとに痛みは増してしまい、その上指がカクンカクンしはじめました。
このカクンカクンした感じを伝えるのが難しいのですが…
そう!ししおどしのような跳ね返り!かな…
出典:Wikipedia
ばね指?
切開のツレや痛みがやっと気にならなくなってきたところだったのに、正直別の問題が出てきて凹みました。
それでも、術後3ヶ月に入るころには、あちこち摩ったり、痛みを我慢して直角に曲げて見たり、気が乗った時はフルプランクの姿勢を作って頑張りました。(フルプランクとは筋トレで両手を肩の真下について腕立て伏せの肘を伸ばした姿勢の事です)
ただ、痛いんですよね(笑)どこまでがいいかよくわからない・・・
3ヶ月でよくなるとの先生の言葉を鵜呑みにしていましたが、色々ネットで調べてみると術後半年から1年はかかると思っておいた方が良いようです(-_-;)
メスを入れるという事は、歳を重ねていますしそういう事なんですね。
術後に待っていた合併症(after surgical operation in my case)
本当に一筋縄ではいきません。
私は5月中旬に手術をし、抜糸から1か月後に受診していたので、そこから3ヶ月後の10月に入ってから検診にいきました。※手術前から術後抜糸後までは別の機会にお伝えできればと思っています^^
そこで伝えられた衝撃の事実!
なんと、術後70%に合併症がでる!!
検診で術後の気になる症状について先生に伝えました。
すると、先生から
「う~ん、70%の確率で合併症がでちゃうんです。」と。
えーーーー! 7割もまた手の疾患がでるの!
私の場合は、手根管開放術という手根管症候群を良くする為の手術で
ブシャール結節とバネ指の合併症が出てしまったようです(>_<)
そして、術後内出血が多かった左手に症状が強く出ています。
全部でちゃった?
でも私は指先が痺れて睡眠が上手く取れなくなっていたので、手術をしない選択肢は無かったのです…
経過観察
主治医の先生はとても優しい手の専門医の方です。
私は50代ですが、手根管症候群のオペを受けている中では若いほうかもしれません。
先生の話し方や説明の仕方を聞いていると、余計な心配、恐怖を与えないよう配慮してくださっているのかもと思っています。だって、手術ってだけでもやっぱり怖いですもの。
何事にも優先順位があります。
今は抹消血液循環を促進する作用のある「ユベラN」というカプセルを処方してもらい、症状が軽減されるか観察中です。
12月半ばに次の検診です。
寒さが増してくるとそれだけであちこち動かしづらくはなりますが、とにかく、色々と試して努力していくしかないと思っています!
個人差があります
なんでもそうですが、これはあくまでも私の場合です。
手術ですっかり良くなり、時間はかかっても痛みは消えて、スムーズに使える方もいらっしゃるわけです。
私は甲状腺の持病があり、手術前からあったへバーテン結節の症状は、甲状腺の病気を持っている人に出やすいようです。
そういう色々な事が複合的にあり、このような状態になっていると思いますので、必要以上にご心配せずに専門の先生にご相談ください(^^♪
おわりに
新型コロナウイルスの影響で、世界は一変…日常生活も全く違う様相を呈しています。
本当に先の見えない状況ですが、まずは気持ちが元気になる為にしっかり食べて、太陽に当たりましょう!
お読みいただきありがとうございました。