何処のご家庭でもお子さんの活躍に一喜一憂されているのではないでしょうか?
ゴールデンエイジの小学生の時期!
周りもついつい忘れがちになってしまう事、それは長く選手を続けていく為の身体づくり♪
2020年1月26日、元NBAプレーヤーのコービー・ブライアント氏が次女のジアナさんと共に搭乗していたヘリコプターの墜落事故で亡くなりました。
心からご冥福をお祈りすると共に、彼がジュニア育成の中で保護者に向けたメッセージを追記しました。
ミニバスケットボールとは
ミニバスケットボール(Mini basketball)は、11歳以下により行われるバスケットボール競技のことである。 日本では12歳以下の小学生により行われる。 通称はミニバス。 国際的な競技の運営団体として、国際バスケットボール連盟のミニバスケットボール部門がある。
引用:ウキペディア
1970年に第1回のミニバスの全国大会が開かれています。
今やミニバスは1年生から入れるクラブチームも多いようです。
7歳ということになりますね。
また、2016年秋にJPBL(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール・リーグ)通称Bリーグの開幕によって、映像メディアにバスケットボールが取り上げられたり、割かれる時間が増えました。
ミニバスを始めている子はもちろん、今まで興味がなかった子にも知られる機会が増えました。
ユニフォームとバッシュ!そしてシュート!
やっぱり、カッコいいですよね♪
学童期までに必要な元気な身体つくり
そんな中、保護者の方にお願いしたいことがあります。
睡眠時間の確保
今や習い事を複数している幼児・小学生はすくなくありません。
そして、朝練と称し授業が始まる前に学校で練習があったりするわけです。
最近メディアで「睡眠負債」という言葉が定着してきましたが、大人だけではなく発達途上の12歳以下の子供達が寝不足になっているのは、話をしてみるとすぐに分かります。
朝の食事です。
食べていなかったり、パンにお茶だけ・・寝るのが遅くて朝起きられないのです。
※現在ではこれとは別に、「貧困」から1日1食しか摂取できない子供達も問題になっています。
しっかり口から摂る栄養
朝食は1日の原動力です。
夜寝る時間をコントロールするのは、この時期まだ保護者のお仕事だと思います。
朝ごはんを食べる時間を作っていただくために、前日夜の就寝時間を少し早くしていただきたいです。
上手くなりたいお子さんは、負けたくない、練習を沢山やって「今」結果を出すのに必死なのです。
やらなくてはならないことは、バスケだけではありません。
残念ながら、その気持ちを上手に納得させてくれて、メンタル的にも先につなげてくれるミニバスの指導者の方がどのくらいいるかわかりません。
それに、何かあっても、その年が過ぎれば新しいチームになって、新しいスターが生まれる。
指導者は次に結果を出せばいい。
でも、皆さんのお子さんは前に進み、中学・高校・大学までプレーするかもしれません。
結果をすぐに求めるのではなく、土台になる身体作りをしっかりとお願いしたいと思います。
食育というと堅苦しいですが、野菜ジュースでも何も野菜を食べないなら、飲んだほうがいい。
そう考えて、bestよりbetterで続けられる事を一生使う身体つくりのためにしてあげてください。
お子さんと一緒にご自身の身体の為にも、エネルギー(カロリー)だけでなく、栄養価バランスの事も頭の隅っこに!
お子さんの観察を!
共働きのご家庭も増えて、朝は何かと忙しくバタバタかもしれません。
ご自分が忙しいと、顔も見ずに返事をしていたりってありませんか(~_~;)
顔色はどうでしょうか?
食事はしっかり食べましたか?
朝でなくてもいいので、ゆっくり話す時間が取れなくても、お忙しいご家庭はたった一言の声掛けでもお願いします。
その一言で、1日元気に過ごせるくらい、お父さんお母さんの言葉は力になります!
そして、ケガをしていないか、痛みはないかを観察していただきたいです。
小学5年生の主力女子でなんとなく痛いとプレーしていた子は疲労骨折していたということがあります。
疲労骨折の原因としてはオーバーユース(over use)いわゆる使い過ぎですが、これよりもリカヴァリープア(recovery poor)が指摘され始めています。
骨は毎日生まれ変わっています。骨は生きているからレントゲンなどで薄く透き通って見えるわけです。
休息時(睡眠時)に細かい見えないような骨にできた傷は修復されているのですが、その修復時間が少なくて治りきらないうちに次の衝撃が加わって、頑張っても頑張ってもおいつかなくなり、わかるような外的要因無しに骨折の状態を起こしてしまうのが疲労骨折の要因のひとつだそうです。
子供たちは痛みに鈍感です。
一番身近で選手の個性を一番わかってくれるホームドクターが保護者の方だと思います。
チームプレーはケガでの離脱が一番チームに迷惑がかかります。
でも、だからと言って無理をしては絶対にいけません。
小学生に限らず、無理をしても良いパフォーマンスは生まれず、上手くできずに新たなケガを誘発しかねません。
早期に我慢して休んでしっかり治す。
ミニバスからバスケへ
ミニバスはまだまだ始まりです。
ケガをしない頑丈な身体をつくって、元気に次のステップに進めるサポートをお願いします。
高学年では男女ともに体格差が激しく、くじけそうになる選手もいるかもしれません。
でも、ミニバスではゴールの高さもルールも中学からのバスケットボールとは違います。
中学になると、ゴールは45㎝くらい高くなり、ボールの大きさに関しては女子は5号から6号に、男子に至っては5号から7号となってしまいます。
ここを上手く切り抜け、身体の変化や痛みに注意して続けることが大事だと思います。
他のスポーツに転向する時も、ミニバスで練習したことはとっても役立ちます。
色々なスポーツにチャレンジして欲しい気もします。
いずれにしても、保護者の方が経験者の場合、特に我が子には厳しくなりがちですよね(笑)
なかなか難しいとは思いますが、言いたいことを半分くらいにして見守りながら、聞かれたときは仲良く話せるのが一番ではないでしょうか。
元気に大きくなってください🌸
沢山刺激を受けて上を目指して頑張ってほしいです♪
コービー氏より、8つのアドバイス
元NBAのスーパースター、コービー・ブライアント氏より保護者の方向けの「8つのアドバイス」を見つけました!
1)Ask Kids What They Want
(子供が何をしたいのか聞こう。親にとって1番大切なのは、子供の「楽しい」と思う気持ちを育んであげること。小さいときは特に)
2)Reintroduce Free Play
(子供に自由にプレーさせて。「これだけシュートしなさい」とか指示するのではなくて)
3)Encourage Sports Sampling
(子供の頃にいろんなスポーツを経験させてください。怪我の予防にもなりますし、子供の想像力を刺激します。子供は何に惹かれるかわかりません。子供同士で遊ぶ時間を大切にしてください)
4)Revitelize In-Town League
(どんなチームにいるか。いつもストレスやプレッシャーに晒されているのか、失敗してもいいとチャレンジさせてもらえるのか。本当の競争とは、勝つことだけではなく、負けたことからも学ぶことができるということ)
5)Think Small
(いきなりステープルズセンターのような大きな場所は必要ない。もっと想像力を使うんだ。フィラデルフィアにいた頃、小さな地下が僕の練習場所さ。冬は雪が多くて出られないからね)
6)Design For Development
(子供は2か月で上手くなる子もいれば、2、3年かけて上手になる子もいる。親やコーチが早く上手くなってと思っても、思うようにはならないから、それぞれ自分のペースで上達していければいい)
7)Train All Coaches
(コーチは感情が落ち着いていて、自分のエゴのために勝とうとするのではなく、子供達がどう試合に臨んでいくか、どう考えたらいいかを助けることができる人であるべき。そして人生とスポーツのつながりをよく理解していないといけない)
8)Emphasize Prevention
(コーチも子供がどんな感情と向き合っていくのか、よく勉強するべきだ。若いアスリートにはメンタルはとても大きなことだから)
良かれと思って、大人が意見を押し付けていないだろうか?
子供がのびのびと挑戦できる環境だろうか?
失敗したとしても、責めるのではなく、そこから何かを学べるようにヘルプできているだろうか?
マンバからの8つのアドバイスを、子供に関わる大人として是非胸に留めておきたい。
引用:Yahoo!NEWS
2016年まで多彩なプレーでファンのみならず、NBA界を魅了し、
惜しまれながら引退したコービー氏。
想いをこれから形にしていくところだったのに・・
次女のジアナさんとバスケットボールの試合に参加する為の移動中、
ヘリコプター墜落事故で亡くなりました。
この事故ではコービーの次女・ジアナさんとジアナさんのチームメイト他、搭乗者9人全員が亡くなっています。
コービー氏の想いがジュニアスポーツ界全体に浸透しますように・・🌸
スポーツとは、「遊び」のこと♪
2019年暮れに参加した研修会で改めてスポーツとは何ぞやの講義がありました。
大きなくくりでスポーツは遊びの事です。
遊びは楽しいはずですよね。
強制的にやらせられるものでもない。
ここのところを置き去りにしていないか、今一度大人がしっかり考えていきましょう。
何より基礎重視!
リトル、キッズとバスケットボールの低年齢化が進んでいますが、身体を上手に使えない事にはその先に繋がりません。
目先の事だけにとらわれず、勝ち負けだけにこだわらず、地味な基礎練習も遊びながら行って欲しいものです。
縄跳びは場所も取らず、簡単に沢山のバリエーションで敏捷性を養えます。
スムースに上手に跳べることが出来てから、ステップアップしましょう。
子供達の成長の速さは目を見張るものがあります。
そして、その成長を助け、治癒力を上げるためにもしっかりと栄養を摂ることをお願いします。
今や子供達のロコモーティブシンドローム(運動器症候群)が深刻になっています。
子供たちの身体つくりが大切なことを心にとめていただき、元気で楽しくそして長く選手を送れるようにサポートしていただきたいと思います。
保護者の方も忙しいこと、大変なことも多いと思いますが、成長を楽しみながら、一緒に一喜一憂できるのも、お子さんがいてくれてこそです!
頑張りましょう♪
成長期に必要なビタミンDと太陽光についてもご興味あればこちらから。
私がバスケットボールに長く携わってきた関係でミニバスを取り上げてお願いしてきました。
お読みいただきありがとうございます。
2020年9月20日更新